病院・クリニックなどの医療機関

医療機関で性病検査を受ける場合は、風邪やインフルエンザなどで受診するときと同じように、保険証を持って近くの病院を受診します。

ただし、普通の内科では検査できる項目が限られる場合もありますので、性病を専門に扱っている婦人科、泌尿器科、性病科などを受診し、検査を行った方が良いでしょう。

また、インフルエンザ検査のように即日結果が分かる病院は非常に少ないため、後日再度結果を聞きに行く必要があります。

住まい近くの保健所・保健センター

保健所とは介護・福祉、精神保健、感染症対策など、地域にお住いの方々の生活や健康を守るお手伝いをする行政窓口です。

保健所で行っている性病検査は、基本的に無料かつ匿名で行うことができますが、事前予約が必要な場合がほとんどです。

また、HIV、クラミジア、梅毒、淋菌以外の検査を行ってもらうことができないことが多く、検査項目に限りがあります。

また、行政機関ですので平日の日中に受けられる方が対象となり、休日・祝日の性病検査は行っていません。

自宅で受ける性病検査キット

今、日本の性病検査として普及しつつある性病検査キットは、自宅などで自分で検体を取り、検査所に発送する郵送検査です。

性病検査キットは企業が販売しており、検査所と連携することで、医療機関と同等の性病検査を行うことができます。

キットを自宅などに郵送してもらうことができるため、医療機関や保健所まで足を運ぶ必要がなく、忙しい方、病院の受診を悩む方、病院には行きづらいという方にも多く使用されています。

また、匿名での検査を行うことが可能で、さらにキット返送時や結果確認時にはその方が性病検査を実施したことが周りに知られないよう、個人情報保護を徹底されているのが特徴です。

①検査項目の多さ

最も多くの種類の性病を検査できるのはやはり医師の指示で検査を行う病院で、主訴に合わせて必要な検査を漏れなく受けることができます。

性病検査キットも、最大15項目とかなり多様な検査が受けられるようになっているため、自分に合った選択項目を間違えなければ十分な項目の検査を受けることが可能です。

一番検査の項目数が少ないのは保健所ですが、これは特に重篤な病気の感染拡大を防ぐ目的で検査を行っているためで、心配している病気が該当すれば良いですが、「どの病気が疑わしいのか分からない」という場合は少々不安が残ります。

②検査の精度

大きな病院の場合、検査に必要な機械を持っていることもありますが、ほとんどの場合は外部に委託しています。

委託された検査業者は、提携している各都道府県の登録検査所で解析を依頼し、結果表を病院に返しています。

登録検査所は、保健所や性病検査キットでの解析の時にも使われるため、検査の精度は病院・保健所・性病検査キットどれでも変わりません。

性病検査キットの場合、血液を多量に採取しないため精度に不安を持つ方もいますが、正しく検査できることが確認されているものしか提供されていませんので、心配無用です。

③検査にかかる料金

性病の検査を唯一無料で提供しているのが保健所で、項目数は限られているものの、検査の料金はすべて各自治体が負担しています。

その他の検査を受けたい場合、一見すると病院の保険適用での検査費も安く感じますが、あくまでも症状が出ている方のみが対象です。

症状が出ていない方は、健康保険を使って性病検査を行うことができないので、性病検査キットの方が安い事もあります。

しかも病院で検査を受けると、検査の料金以外にも様々な支出が発生するため、少々割高な感じが否めません。

④検査以外の費用負担

病院で性病検査を受ける場合、検査の料金だけでなく初診・再診料や指導料などが加算されるため、受診回数が増えるほど支出もかさみます。

郵送検査の性病検査キットも、検査代以外にキットの送料や代引き・後払いなどの支払い手数料がかかりますが、条件を満たせば無料になるキットも多くあるため、必ずかかる訳ではありません。

保健所は無償検査となるため、往復の交通費以外に費用が発生することはなく、完全無料です。

⑤結果が出るまでの待ち時間

性病検査の場合、結果が即日出ることはないので、どの方法で検査を受けたとしても必ず待ち時間・日数が発生します。

結果が出るまでの時間が最も長いのは保健所で、検査項目にもよりますが、約1週間ほどみておくと良いでしょう。

病院は、保健所での性病検査よりも結果が出るのは早いですが、休診日があったり受診にすぐに行けない状況だと、再診に行くのが1週間後になってしまう事もあります。

不安をすぐに解消したい方、すでに症状があって困っている方は、最速で検査結果がわかる性病検査キットが向いています。

⑥陽性時のアフターフォロー

万が一、性病検査の結果「陽性（病気に感染している状態）」だった場合、どうすれば良いのか、どの病院へ行けば良いのか、治療で性病は治るのかなど、様々な不安がつきまといます。

病院は常に医師・看護師がおり、すぐに治療を開始したり疑問を解消することができるので、アフターフォローは万全です。

しかし実は、フォロー体制で注目したいのが性病検査キットで、陽性だと分かると希望者には提携クリニックを紹介してくれます。

提携先の病院なら、郵送検査の結果を持参するだけですぐ治療が開始でき、再検査などの無駄な時間がかかりません。

自宅にいながら、病院と同じ検査ができる

性病は、風邪のように「喉が痛い」「鼻水が出る」「頭が痛い」といった明確な症状が出ることばかりではありません。

そのため、検査を希望される方の多くは「性病かもしれない」という漠然とした不安を抱えていたり、病院に行くべきなのかが分からずに困っています。

また、症状を自覚していても婦人科・泌尿器科・性病科といった医療機関の受診に抵抗のある方や、平日は仕事でなかなか受診できないという方も大勢いらっしゃいます。

こんな時、性病検査キットなら自宅で簡単に高精度の性病検査が受けられるため、病院を受診するよりも気軽です。

しかも、性病検査キットなら住所・氏名などの個人情報を教えない匿名検査もでき、周囲にバレる心配もありません。

意外と安くて待ち時間もゼロ！

匿名検査、スピーディーな結果判定、高精度検査と3拍子揃った性病検査キットは、「病気だったらなるべく早く治したい」「病院には行きたくない、行く時間がない、受診すべきか分からない」という気持ちの両方を解決してくれます。

さらに、病院の受診が嫌がられる大きな理由である、待ち時間が必要ありませんので、効率的に時間を使うことが出来るというのもポイントです。

一見、検査キットの料金だけを見ると「ちょっと高いかな？」と感じる方もいらっしゃると思います。

性病検査キットは自費検査になりますので、項目数やオプション選択によっては多少医療機関よりも金額が高い場合もあります。

ただし、病院受診時の合計額（初診、再診、処方料など）と比較すると、性病検査キットの方が安く済むことがほとんどです。

そのため、経済的負担も軽いことから、若年から中高年層まで幅広い年齢の方が利用しやすく、性病検査の第一選択になっています。