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淋菌感染症の性病検査キット・治療方法

淋菌感染症の症状と検査キット・治療薬

若年層の間で蔓延している淋菌は、特に男性が注意しておきたい性病です。
病気の症状や治療法に加え、自宅で淋菌の検査が受けられる性病検査キットについてもご紹介します。

淋菌感染症とは?

若年層に多い「淋菌感染症」

若年層に多い「淋菌感染症」

淋菌(ナイセリア・ゴノレア)という細菌による感染症です。

性行為の低年齢化により、女性は10代前半、男性は10代後半から罹患者数が増加し始め、20代でピークとなるため、若年層を中心に蔓延している性病です。

特に、性風俗のオーラルセックスから感染することが多いと言われています。

また、淋菌に感染している方の20~30%がクラミジアを合併しています。

女性の場合はどちらの病気も症状が軽かったり、自覚症状がないため、発見が遅れやすい性病であり、注意が必要です。

淋菌感染症の統計

淋菌の感染率

性風俗での感染が多いことから、女性よりも男性の方が患者数が多くなっています。

平成25年の時点では、女性1,897人に対して、男性7,591人と女性の約4倍もの罹患者数が報告されています。

全体数としては年々減少しているものの、ここ5年間は10,000人前後の横ばい状態となっています。

淋菌感染症の症状

女性の感染経路と症状

セックス後、2日~数日の潜伏期間を経て、症状が出現します。

女性は子宮の入り口である子宮頸管に炎症が起こった後、腹腔・骨盤内へと炎症が広がります。

女性の場合は症状が出にくく、感染が長期化すると不妊や子宮外妊娠の原因となるため、早めの検査・治療が非常に大切です。

万が一、淋菌に感染した状態で妊娠した場合、産道で新生児の目(結膜)に淋菌が感染し、新生児膿漏眼という感染症を発症します。

また、男性保菌者に対するオーラルセックスによる咽頭感染も増えていますが、ほとんどの場合は症状が出現しませんので、喉の検査も合わせて行う必要があります。

女性の症状(淋菌感染症)

悪臭のある膿のようなおりもの(膿性帯下)の増加、陰部のかゆみ、排尿時の痛み、尿と共に膿が出る、発熱、強い下腹部痛

男性の感染経路と症状

男性は女性に比べて症状が強く出る場合が多いですが、治療をせずに放っておくことで、前立腺炎・血精液症などを引き起こします。

さらに、精巣上体まで感染が広がってしまうと、治療後に無精子症となることがあるため、症状を感じたときは出来るだけ早く検査を行うことが重要となります。

男性の症状(淋菌感染症)

排尿時の激しい痛み、尿道のかゆみ、不快感、尿道から白~やや黄色の膿が出る、精巣上体の腫れ、発熱

淋菌感染症の郵送検査キット

性器淋菌感染症の性病検査キット比較

販売店名 検査キット価格 検査日数 検査方法 単品検査
STDチェッカー 4,950円~ 検体到着後、1~3日 男性:尿
女性:膣分泌物
あり
さくら検査研究所 3,860円~ 検体到着後、3営業日程度 男性:尿
女性:膣分泌物
あり
予防会 4,060円~ 検体到着後、2~3日 男性:尿
女性:膣分泌物
あり
GME医学検査研究所 3,450円~ 検体到着後、最短翌日 男性:尿
女性:膣分泌物
あり
ふじメディカル 3,500円~ 検体到着後、最短2日以内 男性:尿
女性:膣分泌物
あり

※検査方法で「膣分泌物」と表記されているものは、販売店によっては「膣分泌液」や「子宮頸管擦過物」となっている場合もあります。

10~30代に感染者が多い淋菌感染症は、検査キットの中でも需要が多く、あらゆるお店で検査を受けることが出来ます。

不妊、子宮外妊娠、無精子症など重大な異常を引き起こす可能性もあるため、思い当たる症状が出たらすぐに検査を受けましょう。

淋菌感染症は、クラミジアと併発している人が20~30%もいますので、可能であれば単品検査ではなくセットの検査キットを使うのがおすすめです。

咽頭淋菌感染症の性病検査キット比較

販売店名 検査キット価格 検査日数 検査方法 単品検査
STDチェッカー 6,050円~ 検体到着後、1~3日 うがい液 なし(淋菌とセット)
さくら検査研究所 4,170円~ 検体到着後、3営業日程度 うがい液or咽頭拭い液 あり
予防会 5,250円~ 検体到着後、2日 咽頭拭い液 なし(淋菌とセット)
GME医学検査研究所 3,450円~ 検体到着後、最短翌日 うがい液 あり
ふじメディカル 3,500円~ 検体到着後、最短2日以内 咽頭拭い液 あり

淋菌感染症は性器だけでなく、オーラルセックスによってのどにも感染する性病です。

性器に感染している人の10~30%が咽頭の淋菌感染症にも感染していますので、感染の不安を感じている方は咽頭検査も行っておくと安心です。

現在検査キットで行われている検査方法は2種類ありますが、うがい液による検査の方が主流になっています。

より高感度で淋菌感染症が検出できるようになり、また体への負担も少ない方法です。

また、性器淋菌感染症と同じ様に、クラミジアに同時に感染している可能性もありますので、セットで検査を受けるようにしましょう。

淋菌感染症の治療方法

淋菌感染症を治療するには

淋菌感染症の治療

基本的には、注射による抗菌薬の投与治療が行われます。

内服薬による治療もありますが、この場合治療に1ヶ月程度の時間を要します。

また、治療後に再検査を行い、きちんと治療できているかを評価する必要があります。

近年、抗生物質の乱用や薬剤耐性の淋菌の増加により、治療薬が限られるようになってきました。

どんどんと使用できる治療薬が少なくなってきているため、検査で陽性反応が出た場合には、このような淋菌感染症の動向をしっかりと把握している性病科などの専門の医療機関を受診するようにしましょう。

淋菌の検査方法については淋菌検査キットの使用方法と費用を確認してみてください。

淋菌感染症の治療薬

タリビッド(Tarivid)

種類
ニューキノロン系抗菌薬
特徴
比較的新しい薬の種類なので、耐性菌が少ないと言われています。鎮痛薬との飲み合わせが悪いため、常用している方は時間をあけて服用するか、鎮痛薬を中止する必要があります。クラミジアと合併している場合には、どちらにも有効です。
用法
1日2~3回
用量
1日300~600mgになるように服用
例)200mg錠×1/回を1日2~3回
服用期間目安
1~2週間

ビブラマイシン(Vibramycin)

種類
テトラサイクリン系抗生物質
特徴
マクロライド系に比べると抗菌力がやや劣りますが、クラミジアやマイコプラズマなど特定の細菌にはよく効く薬です。セフェム系抗生物質が効かない場合に、次の選択として用いられます。抗生物質の中では、胃部不快感や吐き気などの副作用が出やすいと言われています。クラミジアと合併している場合には、どちらにも有効です。
用法
1日1回
用量
100mg錠×2
服用期間目安
1~2週間

アンピシリン(Ampisina)

種類
ペニシリン系抗生物質
特徴
日本の医薬品の「ビクシリン」と同じ成分の薬です。古くから細菌に対する治療薬として使用されてきました。幅広く効果を発揮しますが、耐性菌が懸念されます。また、強いアレルギー症状にも注意が必要です。
用法
1日4~6回
用量
1日250~500mgになるように服用
例)500mg錠×0.5/回を朝・昼・晩・寝る前
服用期間目安
1~2週間

セファレキシン(Cephadex)

種類
第1世代セフェム系抗生物質
特徴
安全性の高い抗生物質で、幅広く適応するため、性病以外の治療にもよく使用されます。副作用の少ない薬ではありますが、アレルギー体質の方、薬によるアレルギーが出たことのある方、セフェム系・ペニシリン系抗生物質にアレルギーを持っている方は特に注意が必要です。
用法
1日4回
用量
250mg錠×1を6時間毎に服用(重篤な場合には、250mg錠×2)
服用期間目安
1~2週間

※記載の内容はあくまでも目安であり、完治を保証するものではありません。特に淋菌の場合、内服薬のみの治療では、1ヶ月近く服用が必要になることもあります。内服だけでは、完治の有無を判断することはできません。治療結果を知りたい場合には、再度検査することをオススメします。

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