「陽性（＋）＝性病に感染している」ので病院へ！

性病検査キットで検査が終了すると結果表が送られてきますが、その中に「陽性」や「＋」という表記がある場合、該当する性病に感染しているという事になります。

性病の中には自覚症状がない病気もあるので、検査結果を見て自分が感染している事が分かり、非常に驚かれる方も多いものです。

もし、何らかの性病で陽性となっていても、落ち着いて、すぐに近くの医療機関を受診するようにしましょう。

性病検査で陽性だったら、すぐ病院に行かないとダメ？

性病に感染してることが分かったら、必ず、治療が行える病院を受診する必要があります。

「恥ずかしいので、あまり病院に掛かりたくない」「時間が取れない」「病院に行くのが面倒」という方も見受けられますが、性病は風邪のように放置して治る病気ではありません。

性病は放っておくと次第に感染範囲が広がり、今より重症になってしまう事も少なくありません。

今は症状がなかったとしても、悪化すればつらい症状が次々と出てくるようになり、場合によっては仕事や日常生活に支障を来す事もあります。

ただし、すぐに治療を受けることで、きちんと治すことができる病気がほとんどですから、病院に行きづらいと思っていた方も陽性反応が出た時は、勇気を出して病院に行くようにしましょう。

①検査キットの提携医療機関を使う

性病検査キットを販売している会社では提携の医療機関を持っており、陽性結果が出た方に対して、無料で医療機関の紹介を行っています。

各社からの紹介によって医療機関を受診する場合には、ほとんどが再検査の必要なく、すぐに治療を始めることができるので、余計な費用や時間がかかりません。

また、病院探しの手間を省くことができるので、時間の節約にもなり、とても便利なサービスと言えます。

ただし、会社によっては医療機関の地域が限定されていることがあり、全国どこでも対応できる訳ではありません。

また、自宅や会社などの付近に必ず提携病院があるとは限らないので、公式サイトの案内や電話相談窓口にて確認する必要があります。

②自分で医療機関を探す

ご自身が普段、内科や耳鼻科、皮膚科などを探すのと同じように、性病の治療ができる病院を探しても構いません。

少し手間はかかりますが、自宅や勤務先の近く、あるいは少し離れた場所など、行きやすい医療機関を選択することが出来ます。

また、今は多くの病院がホームページを持っていますので、病院の様子や診療時間などを前もって把握でき、口コミなどで評判を調べることも可能です。

自分で医療機関を探す場合、女性用の「婦人科」、男性用の「泌尿器科」、性病を専門に診療する「性病科（性感染症科）」のいずれかであれば、性病の治療をしっかり行ってもらえます。

性病が専門の医師とは限らない

ご自身で医療機関を探す場合、気をつけていただきたいのが、「婦人科や泌尿器科は、性病の専門病院ではない」ということです。

この2つの診療科でも確かに性病の検査や治療が行えますが、守備範囲が広いというデメリットもあります。

婦人科であれば月経不順・困難症、子宮内膜症、子宮筋腫、腫瘍など、泌尿器科であれば膀胱炎、ED、尿路結石、腫瘍といったことまで診療が可能です。

そのため、性病に関する治療は行えるものの、必ずしも性病についての知識を深めた医師という訳ではありません。

できるだけ詳しい医師に担当してほしいという場合は、性病科の病院を探すか、性病の治療実績が多い婦人科・泌尿器科を探してみましょう。

別料金がかかる病院がある

性病検査キットであっても、結果で陽性が出ている場合には、健康保険を使って治療をすることが可能ですが、病院によっては受診料や治療費、薬代などのほかにも、費用がかかってしまうケースがあるので注意が必要です。

医療機関にはいわゆる町医者の「クリニック」と、大学病院や国立病院といった大きな病院「中核病院・特定機能病院」があります。

大きな病院を受診する場合、クリニックなど他の医療機関からの紹介状がない方は、医療費とは別に「特定療養費」や「選定療養費」というものが加算されてしまうのです。

これは、高度な専門的治療と地域医療との機能を分担するため、医療法・医療保険制度改革法によって定められています。

加算される費用は、特定機能病院・500床以上の大きな病院で5,000円以上、200～500床の中規模病院で500～10,000円と少々高額なうえ、価格は病院が自由に設定できるので、どこを受診するかによって変動します。

このことからも、医療機関を選ぶときにはクリニックや診療所を探し、性病についての治療がしっかりと行える病院かどうかを確認しましょう。