献血で血液検査を実施!性病の感染はどこまで分かるの?

「献血で性病かどうかが分かる」という話を聞いたことがある人は多いと思います。
確かに献血では性病も含めた血液検査を行っていますが、注意が必要です。
献血での検査と性病検査キットの違いを含めて、わかりやすく解説しています。

性病の有無は献血をすれば分かる?

献血の前に採血を行う理由

献血は日本赤十字社が行う血液事業の1つですが、街中で献血の呼びかけを見たことのある方も多いのではないでしょうか。

献血は、輸血や血液製剤の必要な患者さんに、任意かつ無償で血液を提供する献身的な働きです。

輸血は、病気の治療や手術をしている患者さんの体内へと提供するわけですから、健康な状態の血液から作られなければなりません。

そのため、献血の前には必ず提供者の血液を採血し、感染症の有無など血液検査を実施します。

献血をすると性病が分かるって本当!?

日本赤十字社の血液センターでは、献血にご協力くださる方への感謝の気持ちとして、ご自身の血液の生化学7項目と血球計数検査8項目の検査結果を無料でお知らせしています。

また、希望される方には異常があった場合にのみ、「梅毒」「B型肝炎」「C型肝炎」「HTLV-Ⅰ(ヒトT細胞白血病ウイルス)抗体」の検査結果を1カ月以内に郵便で通知してくれます。

このような血液の検査結果は、あくまでも献血にご協力くださる善意に対するサービスであり、また、病院で行う血液検査とは基準値等が異なる事があります。

すべての性病検査ができる訳ではない

献血時の血液検査では、HIVなど他の性病検査も行われてはいますが、梅毒、B・C型肝炎、HTLV-Ⅰ(ヒトT細胞白血病ウイルス)抗体以外の結果については教えてもらうことが出来ません。

この4項目は、重症化すると命に関わる危険な病気ではありますが、身近な性病というわけではありませんので、性病検査を希望する方にとってより必要な検査結果を知ることは出来ないのです。

性病には約19種類もの原因菌が存在しており、性病の疑いがある方はその中のどれが影響しているのかを性病検査で確認をしなければなりません。

つまり、献血の検査を受けて性病の通知が来なかったとしても、それだけで「性病に感染してない」と断定することはできないのです。

そもそも、「性病かもしれない!?」というリスクのある方が献血を行うことは、輸血・血液製剤や患者さんへの安全面からも決して行ってはいけない事ですし、ありがた迷惑という訳です。

当然ではありますが、性病検査の目的で献血を実施することは、日本赤十字社から正式にお断りが出ていますので絶対にやめましょう。

性病の検査をしたいなら必ず専用の検査キットを

献血は信用の元、成り立っている

日本の医療技術は日々進歩しており、輸血・血液製剤検査の精度についてもかなり信用性の高い状態で行うことが出来ています。

それでも、輸血後の感染症罹患リスクをゼロにすることはできません。

まだ記憶に新しい2013年にも、HIV感染者の血液が献血時の検査をすり抜けて、患者2人に輸血されていたという事故がありました。

輸血や血液製剤の必要な患者さんは、その検査精度を信用し、提供してくださる善意ある方を信用し、医療機関を信用して、感染症になるリスクがゼロでないことを承知の上で、実施を決断しています。

ですから、血液を提供する側もその気持ちを汲み取ったうえで、体調が悪い、感染症の恐れがある場合には献血やそれに伴う検査を控えなければなりません。

性病は献血の検査結果を待っているのでは遅い!

献血後にもらえる検査結果は、1か月ほど時間がかかってしまう事もあるため、すぐに結果を知る事はできません。

通知を待っている間にも、性病はどんどんと進行していきますので、重症化させないためにはできるだけ早く検査結果の分かる方法を取ることが大切です。

そのため、性病検査を希望する場合には、必ず専用の検査キットを使って自身で検査を行うか、医療機関を受診するようにしてください。

「医療機関を受診する時間がない」「病院には行きづらい」という場合には、郵送検査キットの使用がオススメです。

医療機関と同等の検査を、自宅で行うことが出来ますので、どなたでも簡単に性病検査を行うことができます。

さらに、氏名・住所を記入せず匿名での検査が可能な所もたくさんありますので、家族や周囲の人に検査を知られずに実施することができます。

自宅でできる性病検査キットがおすすめな理由

キットを使った性病検査でも精度は病院と同じ

自宅で使える性病検査キットは、簡易的なイメージを持つ方も多く、「精度が低いのではないか」「正しく検査ができないのではないか」と不安の声も聞かれますが、その点は心配無用です。

性病検査キットは、常温の郵送であっても正確に結果が出るよう開発されており、高い信頼性を持っている製品です。

その精度は病院で受ける検査と遜色ないので、万が一陽性反応が出たとしても結果表を病院に持参すれば、再検査をせずにすぐに治療が開始できます。

また、解析を行う検査所は、検査機器を持っていない病院・クリニック等から依頼を受けて請け負う事も多く、きちんと知識・技術を持った専門家が担当します。

衛生面や安全性もしっかり確保されているので、郵送検査だからといって信頼性が下がるという事は一切ありません。

性病検査キットの信頼性・精度

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