性器カンジダ症の症状と検査キット・治療薬
性交渉をしなくても発症することがあり、さらに再発する人も多い性器カンジダ症。
自宅で受けられる性病検査キットや、性器ヘルペスの概要、感染経路、症状、治療方法などの知識を案内しています。
性器カンジダ症とは?
性病だけど性病じゃない「カンジダ」
性器カンジダ症は、カンジダ属に属する真菌(カビ)が性器で異常に繁殖することで起こる性病です。
このカンジダは健康な人でも体に保有している常在菌で、発症の引き金となるのはセックスだけでなく、免疫力の低下、ステロイド剤や抗生物質など薬の服用、糖尿病、妊娠など様々です。
そのため、性器カンジダ症は誰でも容易に発症する可能性があり、さらにセックスをしなかったとしても発症するため、他の性病とは区別して考えられています。
カンジダは常在菌であることから、一度治療をしても再発することがあり、治っても油断できない性病です。
ただし、カンジダを保有していても症状がない場合、性器カンジダ症とは診断されず、治療の必要もありません。
性器カンジダ症の統計
性器カンジダ症の症状のある人は全国で1200万人と言われており、非常に多くの人が悩んでいる性病であることが分かります。
女性であれば5人に1人が性器カンジダ症を経験している、非常に身近な性病です。
男性もカンジダを保有していたり、セックスなどで感染すれば性器カンジダ症を発症することがありますが、女性と違い性器が外部に露出しているため、症状が出る前にカンジダが排除されてしまう事が多いです。
性器カンジダ症の症状
性器カンジダ症の感染経路と症状
セックスによるカンジダの感染、糖尿病などの疾患・ステロイドや抗生物質などの投薬による免疫低下、妊娠による膣内のグリコーゲン(カンジダの栄養)の増加などによって、性器カンジダ症が発症します。
とにかく痒みが強いのが特徴で、炎症が強くなると腫れ、痛み、熱っぽさなどの症状が出現します。
男性は特に包茎であると、カンジダがくぼみの中で増殖しやすく、症状が出やすくなります。
また、オーラルセックスなどで口腔に感染した場合、かゆみや口内炎などの症状を引き起こすことがあります。
女性の症状(性器カンジダ症)
外陰部や膣のかゆみ、白色帯下増加(ヨーグルトや酒粕のようなおりもの)、発赤、痛み、熱っぽさ、性交時痛、排尿障害
男性の症状(性器カンジダ症)
かゆみ、ただれ、白いかす、発赤、亀頭包皮炎、尿道炎
性器カンジダ症の郵送検査キット
性器カンジダ症の性病検査キット比較
取扱いサイト名 | 検査キット価格 | 検査日数 | 検査方法 | 単品検査 |
---|---|---|---|---|
STDチェッカー | 7,425円~ | 検体到着後、1~3日 | 男性:取り扱いなし 女性:膣分泌物 |
なし |
さくら検査研究所 | 3,860円~ | 検体到着後、3営業日程度 | 男性:尿 女性:膣分泌物 |
あり |
予防会 | 7,130円~ | 検体到着後、2~4日 | 男性:取り扱いなし 女性:膣分泌物 |
なし |
GME医学検査研究所 | 3,140円~ | 検体到着後、最短翌日 | 男性:尿 女性:膣分泌物 |
あり |
ふじメディカル | 3,500円~ | 検体到着後、最短2日以内 | 男性:尿 女性:膣分泌物 |
あり |
※検査方法で「膣分泌物」と表記されているものは、販売店によっては「膣分泌液」や「子宮頸管擦過物」となっている場合もあります。
カンジダ菌は誰もが健康な時から持っているカビなので、免疫力の低下や薬の影響などによって、誰もが発症する可能性があります。
症状が分かりやすいので、体の異変に気づいたらすぐにカンジダの検査を受けましょう。
カンジダは痒みの症状が強く、不快な性病でもあるので、できるだけ結果到着まで時間のかからない性病検査キットを使うのがおすすめです。
性器カンジダ症の治療方法
性器カンジダ症を治療するには
性器カンジダ症になった場合は、抗真菌薬(イミダゾール)によって治療を行います。
膣内に挿入する膣錠と塗り薬の2種類の治療薬があり、症状の程度などによって単用か併用かを判断します。
多くの場合は数日で症状が改善されますが、再発する恐れもあり、一度再発をした場合は薬を常備しておくと安心です。
カンジダの検査方法についてはカンジダ検査キットの使用方法と費用を確認してみてください。
性器カンジダ症の治療薬
ニゾラルクリーム(NizoralCream) 2%
- 種類
- イダゾール系抗真菌剤
- 特徴
- 良く効き、副作用の少ないイダゾール系の抗真菌薬です。有効成分のケトコナゾールは皮膚から速やかに浸透するため、早く効き目を発揮します。性器カンジダ症の外用治療薬ですので、膣内には入れないでください。
- 用法
- 1日1回
- 用量
- 患部に対し、適量を塗布
- 服用期間目安
- 1週間前後
カーネステンクリーム(CanestenCream)
- 種類
- イミダゾール系抗真菌剤
- 特徴
- 女性専用の性器カンジダ症治療薬です。カンジダの細胞を壊すことで、治療を行います。性器カンジダ症の外用治療薬ですので、膣内には入れないでください。
- 用法
- 1日1回
- 用量
- 患部に対し、適量を塗布
- 服用期間目安
- 1週間前後
クロトリマゾール膣錠(ClotrimazoleTab)
- 種類
- イミダゾール系抗真菌剤
- 特徴
- 女性専用の性器カンジダ症治療薬です。膣の中に挿入することで、内部のカンジダを殺菌し、治療を行います。就寝前に使用すると、より効果的です。膣状ですので、内服しないでください。
- 用法
- 1日1回
- 用量
- 膣の奥にゆっくりと挿入
- 服用期間目安
- 6日間
ケトコナゾールジェネリック(Ninazol)
- 種類
- イミダゾール系抗真菌剤
- 特徴
- 性器カンジダ症の内服治療薬です。日本未承認の内服薬ですが、海外ではよく使用されている薬です。カンジダの細胞膜の合成を阻害し、増殖を防ぎます。菌を完全に死滅させるために、忘れずに毎日飲み続けてください。
- 用法
- 1日1回
- 用量
- 200mg錠×2/回
- 服用期間目安
- 1週間前後
※記載の内容はあくまでも目安であり、完治を保証するものではありません。また、内服だけでは、完治の有無を判断することはできません。治療結果を知りたい場合には、再度検査することをオススメします。